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2012-07-24

漢字ってよくできているもので、得体の知れないものの正体も、漢字の意味をひも解いてみると、

答えに行きつくことがあります。

杏仁豆腐もしかり。簡単にいうと、あんず(杏)の種(仁)を豆腐仕様にしたものなのですね。

この種のように見える部分、正しくは核と呼びます。この中にある仁という部分がじつは種なのです。

手の爪ほどの小ささなのに、この種にはかぐわしい香りが秘められています。

この香りこそが、杏仁豆腐の香りのもと。

先日買ったあんず、果肉はもちろんですけど、じつは種狙いでした。

今回は乾燥させておいた種から、杏仁豆腐を作ります。

あんずの種今回用意したのは、あんずの核5個、牛乳、生クリーム、寒天、ゼラチン、砂糖。

まずは、核の中身の仁を取りだします。


いやしかし、この核の硬いこと、硬いこと。

千枚通しで穴を開けてから、さらに小さなドライバーで殻をこわします。


あまりにも男らしすぎる作業ですあんずの種の中身


たかだが5個の仁を取り出すのに、30分近くもかかりました。

 

取り出した仁は水に漬けておき、周りの皮を取ります。

皮を取ると、こんな感じに真っ白に。


仁この仁に水を加えてミキサーで粉砕し、さらしで漉します。


漉した液からは、いわゆる杏仁豆腐の香りがふわり。


これは期待がもてそうです。


この液に、牛乳、生クリーム、砂糖を加えて火にかけ、最後に寒天と水を含ませておいたゼラチンを加えて煮溶かします。


この作業は、沸騰しないように気をつけながら弱火で仕上げるのもコツのひとつです。


かためが好きな人は、寒天だけで、やわらかい食感が好みの場合は、ゼラチンだけでもいいでしょう。

 

さて、ここまできたら、あとは冷やし固めるだけ。

 


しっかりと冷蔵庫で冷やしていただきます。

 

今回は、甘みをしっかりつけたので、シロップなしの杏仁豆腐直球勝負です。


うわっ! 思わず目を見開いてしまいました。


ぎょっ! お、おいしい...!

ぎょ!お、おいしい・・・ 


たった5個のあんずの核から取り出した、少量の仁でも、しっかりと香りがつくのですね。

 


一見すると、ただの茶色くて硬質な物体から、こんなにも高貴な香りが放たれることが摩訶不思議。

 


こんなにも高貴な香りを隠し持っているからこその、硬い殻なのでしょうか。

 

人間ってのは、どこまでもおいしいものを探しだす天才だなぁと、手作り杏仁豆腐を目の前に思うのでした。

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